こんな方にオススメの内容!
- 未経験からのエンジニア転職がなかなかうまくいかない!
- ”エンジニア不足”と言われる背景を知りたい!
- エンジニアの市場についてわかりやすく理解したい!
正直今回解説するエンジニア不足の真実を理解していないと、いつまで経っても未経験からのエンジニア転職に大苦戦し続けることになります。
なぜなら”エンジニア不足”の事情をしっかり理解した先にエンジニア転職を成功させるポイントが数多く隠されているからです!
また今回の内容は
- IT企業経営者に聞いた話
- 未経験からエンジニア転職をした現役エンジニアが解説
- 合計10個以上の転職サイト・エージェントを利用した際に得た情報
上記の視点をもとに解説していきます。
当記事でわかること
- ”エンジニア不足”と言われる背景
- 未経験者がエンジニア転職に苦戦する理由
- 転職を成功させるためのポイント
- 求人を出している企業の本音
結論:エンジニア不足は嘘ではないが未経験者はあまり求められていない
確かにエンジニアが不足していることは事実ですし、この先も不足し続けることはほぼ間違いないです。
このように言い切れる根拠は、(後述で詳しく解説しますが)実際に今後もエンジニア人口が需要に追いつかないというデータが出ているからです!
しかし結論にも書かれているように
「未経験者はあまり求められていない。。。」
この点を見落としてはいけません。
まずは下記の図解をご覧ください。
よくネットニュースなどで”エンジニア不足”と書かれていることが多いですが、厳密には
”経験のあるエンジニア不足している”
こちらが正しい表現になります。
つまり残念ながらエンジニア不足の対象に”未経験者”は含まれていないのです!
ただしもちろん、未経験者だとエンジニアになることが不可能というわけではありません。
詳しくは後述の「未経験者でもエンジニアになれるチャンスは十分にある」で詳しく解説しますが、未経験者であってもエンジニア転職を成功させている人が数多くいるのも事実です。
記事の後半では未経験者が起こすべき具体的なアクションプランも解説しているので、エンジニア転職を成功させたい方は必ず最後まで読んでください!
エンジニア不足と言われる理由
エンジニア不足と言われる要因は大きく分けて2つあります。
- エンジニアが不足するデータが出ている
- エンジニア求人が非常に多い
”エンジニア不足”という情報が世間に広まった理由としては下記の3つが考えられます。
- リモートワークという働き方に魅力を感じる人が増えた
- 情勢や天災にも左右されずに働ける
- 高収入を得られる見込みのある職業であると認知され始めたから
要するに、働く場所を選ばずに将来的に高収入を見込める職業である点に魅力を感じる人が増えたからですね。
この先エンジニアが不足するデータが出ている
まずは経済産業省が調査してまとめた下記のデータをご覧ください。
引用:JBサービス株式会社
上記のように数字の観点では現状エンジニアが不足していて、今後さらに不足するという深刻な状況が続くことがわかりますね。
こういったデータをもとに2020年から「小学校からのプログラミング授業の必修科」が始まるなど、政府もエンジニア不足を深刻な問題と捉えています。
このように公式に発表されているデータがエンジニア不足とうたわれるキッカケを作った大きな要因であることは間違いありません。
エンジニア求人が多い
データだけではなく、実際に転職サイトや転職エージェントの求人を見てみてもエンジニアが不足していることを確認することができます。
■大手転職サイト「doda」
総求人数:105,568件
エンジニア求人数:32,349件
およそ3件に1件がエンジニア関連の求人
引用:転職サイトdodaの2021年11月時点の求人数
■大手転職サイト「マイナビ転職」
総求人数:15,126件
エンジニア求人数:2,582件
およそ6件に1件がエンジニア関連の求人
引用:転職サイトマイナビ転職の2021年11月時点の求人数
■IT求人特化型の転職サイト「Green」
エンジニア求人数:25,143件
引用:転職サイトGreenの2021年11月時点の求人数
このように求人数という数字の観点から考えても、今エンジニアが求められていることがはっきりとわかりますね。
エンジニア未経験者があまり求められない理由
前述の「結論:嘘ではないが未経験者はあまり求められていない」でも触れたように、あくまでも求められている人材は「エンジニア経験者」です。
もちろん未経験者であってもエンジニア不足問題と無縁というわけではありません。
しかしエンジニア求人を出している企業の本音を考えるとやはり未経験者では不十分であることがわかります。
未経験者があまり求められない理由に関して、”企業の本音”という観点で解説します。
高品質なサービスを開発したい
言うまでもなく、企業はユーザー満足度が高くなるようなサービスを開発したいです。
つまり、満足度の高い高品質なサービスをリリースするためにはある程度経験のあるエンジニアの力が欲しいのです!
高品質なサービスをリリースするためには少なくても下記の点には注意をしなければなりません。
- サービスの速度(表示・読み込みなど)
- セキュリティ(脆弱性対策)
- コードの可読性の向上
上記に気をつけながらコードを実装していくことを考えると、やはり未経験者に任せるのは大きなリスクが伴いますよね。
もちろん自社で開発したサービスを自社内だけで使用する場合であれば、考慮する観点が減るため未経験者でも任せられるかもしれません。
しかし大概のサービスにはお客さんがいます。
受託開発であれば他社から依頼されて開発をするため、なおさら品質を落とすわけにはいきません。
以上のように、ユーザー満足度の高い高品質なサービスを開発する上では未経験者よりも経験者の手を借りたいのが企業の本音なのです!
1日でも早くリリースしたい
企業は1日でも早くサービスをリリースしたいのが本音です。
とりわけ自分たちでサービスを持ち、運営している自社開発企業であればなおさらですね。
企業が1日でも早くサービスをリリースしたい最大の理由は会社の収益が大きく左右されるからです!
例えばリリース予定のサービスが下記のようなケースを想像してみてください。
サービスA(サブスクリプション型)
一人当たりの平均単価:1,000円
開発予定期間:3ヶ月
上記のケースだと開発期間である3ヶ月の間は、サービスAによる収益は当然ゼロです。
しかし仮に開発期間が「2ヶ月」に短縮できたとすると、開発期間が3ヶ月のケースに比べて1ヶ月早く収益を発生させることができます。
もし1日1ユーザー以上が会員登録をしたとして、1ヶ月短縮できたことによって得られる収益は
30日(1ヶ月) × 1,000円(平均単価) × ユーザー数 = 30,000円〜
単純計算で少なくとも3万円以上の収益が見込めることになります!
大前提として企業が求めるのは会社の利益に貢献してくれる人材です。
このように考えると、開発期間を少しでも短くして利益に貢献してくれる可能性が高いのはエンジニア未経験者よりも経験者であるのは言うまでもないですよね。
教育コストをかけたくない
企業にとって教育コストがかからない点は、時間面でも収益面でも大きなメリットになります。
なぜなら教育コストがかからなければ、そのお金を事業費に回せたり、その時間をサービスの品質向上や新規事業への投資時間に回せるからです。
言い方を変えると、教育コストはほぼ会社に利益をもたらさないのです!
エンジニア未経験者である以上、すぐに開発業務を任せたり、他社のサービスに触れさせることは難しいです。
なので未経験者には必然的に教育コストが発生します。
例外として、大手企業やメガベンチャー企業のような時間的にも金銭的にも余裕のある企業であれば、未経験者の教育にも力を入れることはあります。
しかし金銭的に余裕があるなら、高いお金を払ってでも経験者を受け入れる企業がほとんどです。
もちろん全ての企業が教育コストをかけたくないからといって未経験者の採用を見送ることはありません。
特に金銭的にあまり余裕のない中小企業であれば、安く雇えるというメリットを選んで教育コストをかけてでも未経験者を採用するケースが比較的多いです。
補足:未経験者でもエンジニアになれるチャンスは十分にある
ここまでで「エンジニア未経験者はあまり求められていない」ことを主張してきました。
とは言え未経験者がエンジニアになれる可能性がゼロというわけではありません。
なぜならエンジニア経験者の供給量だけではエンジニア不足問題を解決することができないからです!
ただし当然のことながら、今回紹介したエンジニア市場を理解しただけでは未経験からエンジニア転職を成功させることはできません。
未経験からエンジニア転職をするためには必ず戦略を練って行動することが重要です!
エンジニア未経験者でも転職を成功させるためには、まずは「求人の探し方」がポイントになります。
- 求人条件にこだわりを持たない
- SNSやリファラルなどを活用する
- プログラミングスクールの転職サポートを利用する
上記を含めた求人の探し方に関しては下記の記事で詳しく解説しているので、ぜひ1度チェックしてみてくだいさい!
【エンジニア未経験者でもエントリー可能な求人の探し方5選】異業種から転職を成功させた現役エンジニアが解説!まとめ
- ”エンジニア不足”とは厳密にはエンジニア経験者が不足していることを指している!
- エンジニア不足が事実である理由として、「エンジニアが不足し続けるデータが出ている」「実際にエンジニア求人が多い」が挙げられる!
- 「高品質なサービスを開発したい」「1日でも早くリリースしたい」「教育コストをかけたくない」のが企業の本音!
- エンジニア不足の背景を理解し求人の探し方を変えることができれば、未経験者でもエンジニア転職するチャンスは十分にある!
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