こんな方にオススメの内容!
- そもそも初めてのエンジニア転職で何をすればいのかわかっていない。
- 未経験からのエンジニア転職で苦戦している。
- これからエンジニア転職をしようと考えている。
当記事でわかること
- 未経験者がエンジニア転職で苦戦する理由
- 未経験者がエンジニア転職を進める上でのポイント
- エントリーする求人の選び方
- ポートフォリオを作成する。
- 転職サイト・エージェントに登録する。
- プログラミングスクールに通って求人を紹介してもらう。
そもそも未経験者のエンジニア転職が苦戦するのは当たり前
- 「エンジニア不足って聞いてたのに。。。」
⇨エンジニア不足の背景を理解していない。 - 「十分プログラミング学習をしてきたはずなのに。。。」
⇨スキルがあれば転職できると思い込んでいる。
上記2つに該当する方は、エンジニア転職に苦戦することはほぼ間違いないでしょう。
なぜなら、エンジニア市場を勘違いしている可能性が高いからです!
結論から言ってしまうと、不足しているのはあくまでも”エンジニア経験者”だからです。
つまり、未経験者の採用を考えている企業はそこまで多くないのです!
エンジニア不足の詳細に関しては、下記の記事で詳しく解説しているので、ぜひ併せて読んでみてください。
【エンジニア不足は嘘!?】未経験からの転職を考えている人が知るべきIT市場を現役エンジニアが解説!また、仮にエンジニア未経験者を採用する企業があったとしても、プログラミング学習をしたからといって採用されるわけではありません。
なぜなら、企業は未経験者の場合スキル以外の面も重視しているからです!
その具体的なスキル以外の面に関しては、後述の「未経験からエンジニア転職するための5つのポイント」の中で詳しく解説していきます。
未経験からエンジニア転職するための5つのポイント
前述の「そもそも未経験者のエンジニア転職が苦戦するのは当たり前」でも触れたように、エンジニア転職で苦戦する人の傾向としては下記の2点が挙げられます。
- エンジニア不足の真相を理解していない。
- スキルがあれば転職できると考えている。
なお、エンジニア不足の真相に関しては、こちらの記事で詳しく解説しているので併せて読んでみてください。
一方で、スキルがあれば転職ができると考えている未経験者が非常に多いですが、これは半分正解で半分不正解です。
確かにベテランエンジニア並みのスキルを習得しているのであれば、たとえ未経験だとしても十分重宝されます。
しかし冷静に考えて、現場経験無しの人がベテランエンジニア並みのパフォーマンスを出せるわけがないですよね。
つまり、そもそも未経験者採用はスキルを重視した採用ではないため、どんなにスキル習得に努めていたとしても、必ずしも転職活動において大きな効力を発揮するとは言えないのです。
また他にも、求人情報の見方や転職サイト・エージェントの使い方などもポイントになってきます。
以上を踏まえて、未経験者がエンジニア転職活動をする上で、ポイントとなるアクションプランを5つ紹介します。
転職サイトを中心にエントリーする
求人を探す媒体として、主に「転職サイト」と「転職エージェント」の2つが挙げられますが、転職サイトを中心に求人を探すことをオススメします。
理由は主に下記の2つです。
- 企業とのやりとりのテンポが早い。
⇨転職活動期間の短縮に繋がる! - 未経験者でもエントリー可能な求人が多い。
⇨効果的に求人にエントリーできる!
特に未経験者の場合だと、親身になって相談に乗ってくれる担当者が付いてくれる転職エージェントを選びがちです。
もちろんエンジニア転職について何もわからない状態の人であれば、転職エージェントを利用するのは有効です。
しかし、”転職活動の効率”を考えると、転職エージェントばかり利用するのはあまり効果的とは言えません。
転職エージェントの場合、求職者は直接企業とやりとりを行うわけではありません。
求職者 – エージェント – 企業
このようにエージェントを媒体してやりとりを行います。
一方で転職サイトの場合は下記になります。
求職者 – 企業
企業と直接やりとりができるということは、より選考をスムーズに進めることができるということです。
さらに転職エージェントの場合、1つの選考を終える度にエージェントへフィードバック(選考を受けてみての感想)を求められることがよくあります。
(主にエージェントが各会社の選考内容のサンプルを集めたいため)
また、転職サイトと転職エージェントが扱う求人には、下記のような大きな違いがあります。
転職サイト | 転職エージェント |
---|---|
未経験者エントリー可能求人 正社員 契約社員 アルバイト求人 | エンジニア経験者用の求人 正社員求人 |
※一部の転職エージェントでは非正規雇用の求人も扱っています。
上記のように扱う求人に大きな違いが発生する要因は、企業がサイトやエージェントに支払う掲載料の違いです。
媒体名 | 料金形態 | 利用する企業の目的 |
---|---|---|
転職サイト | 月額制 | 採用にあまりお金をかけられないため、未経験者や非正規雇用として採用したい(主に中小企業) |
転職エージェント | 成果報酬型 | 経験者やハイレベルなスキルを持つ未経験者など、大金を支払ってでも優秀な人材を採用したい(主に大手・有名ベンチャー企業) |
※近年は転職サイトでも成果報酬型を採用しているところが増えてきています。
さらにその時の景気や情勢によって、転職エージェントによっては未経験者のエージェント利用をお断りしているところもあるほどです。
とはいえ、転職サイトに掲載されている求人であれば、無闇になんでもかんでもエントリーすれば良いという問題ではありません。
適当にエントリーすると、開発経験を全く積めない求人にエントリーしてしまう可能性も出てきます。
優良な求人を最低限見分ける方法に関しては、下記の記事で詳しく解説しているので併せて確認してみてください。
【これでエンジニア転職に失敗しない!】優良な未経験者用求人の探し方7選!スムーズに転職活動を行うという意味でも、未経験者がエントリーできる求人の母数を増やすという意味でも、転職サイトを中心に求人を探すことを徹底していきましょう!
自己分析&企業分析を徹底する
前述の「そもそも未経験者のエンジニア転職が苦戦するのは当たり前」でも触れたように、スキル以外の面で必要なのものがあります。
それが、「自己分析」と「企業分析」です!
どんなにスキル習得に努めていたとしても、自己分析と企業分析を怠れば内定獲得は非常に難しいと言っても過言ではありません。
今回はあくまでも”未経験者がエンジニア転職”をする場合です。
つまり未経験者は、習得スキルと同等かそれ以上に、内面や言動に注目されるのです。
なぜなら、未経験者のスキルに期待している企業はほとんどないからです!
もちろんどんなに自己分析や企業分析をしても、全くプログラミング学習をしてこなかった人材を採用する企業はほぼありません。
なぜなら全く学習してこなかった人に対して、企業は下記のように考えるからです。
- 主体的に行動できない(人から言われないと学習しない)
- 自走力がない(できないことはできないと片付けるだけ)
- 本気でエンジニアを目指していない
具体的に自己分析と企業分析は、下記のようなイメージで進めてみてください。
【自己分析】
「なぜエンジニアを目指すのか」を深堀りする。
⇨深堀することで、これまでの自分の経験やスキルを洗いだせる!
【企業分析】
その企業のどの事業で自分が活躍できるかを具体的にする。
自分の将来展望に合致する企業を選択する(業務内容、ポジションなど)。
「なぜエンジニアを目指すのか」は、面接でほぼ間違いなく聞かれる内容です。
ここを曖昧に答えるだけで、企業にマイナスな印象を与えかねないのでご注意ください。
またエンジニアになる目的を見出すことで、その目的を達成するために必要なスキルや経験も洗い出せるので一石二鳥です!
また企業分析は、「どんな人材を求めているのか」という”企業視点”と、「自分にはどんな環境が適しているのか」という”自己視点”に分けられます。
つまり、会社の利益に貢献しつつ自身が快適に働くためにも、企業分析は非常に重要なのです!
なお、自己分析と企業分析のより具体的な進め方や注意点に関しては、下記の記事で詳しく解説しているので併せてご覧ください!
【エンジニア未経験者必読!】転職活動でスキル以上に自己分析&企業分析が超重要な5つの理由中小のスタートアップ企業を中心にエントリーする
未経験者が初めてエンジニア転職をする際は、会社規模や知名度(社名)で求人を選ぶのは絶対にNGです!
理由はシンプルで、大手や有名な企業が未経験者を採用する可能性は限りなくゼロに近いからです。
金銭的に余裕のある大手なら、わざわざ未経験者を募集せずに少し高いお金を払ってでも経験者を採用します。
さらに選考難易度以上に、企業名などで求人を絞ってしまうと未経験者がエントリーできる求人が限りなく少なくなってしまいます。
エントリーできる求人の母数を増やすという意味でも、会社規模や企業名で絞る行為は絶対にしないようにしましょう!
確かに大手や有名な企業であるにもかかわらず、未経験者を採用するケースはあります。
しかしそのような求人は、下記に該当する可能性が極めて高いです。
「テスター」「接客」「コールセンター」などエンジニアスキルがほぼ身に付かない”ロースキルポジション”採用
要するに、”戦力補強”ではなく、ただの”補充要因”の求人なのです。
大手の場合、経験者がサービス開発や設計フェーズを担当するケースが多いため、その他のテストや雑務系(接客など)のポジションが余ってしまいます。
そこで未経験者を募集して、補充するようにロースキルポジションを埋めていくというわけです。
もちろんごく稀に、大手であっても純粋に未経験者を採用したいと考える企業もありますが、知名度にとらわれず中小企業の求人を中心に見ていくのが無難です。
一方で、中小企業であれば雑務などのロースキルポジションに回されずに採用してくれる企業はいくらでもあります。
ただし、求人の見方にいくつかポイントがあります。
ポイントの詳細については、下記の記事で解説しているので併せて見てみてください。
【エンジニア未経験者でもエントリー可能な求人の探し方5選】異業種から転職を成功させた現役エンジニアが解説!習得スキルを十分に証明をする
前述の「自己分析&企業分析を徹底する」の一部で、「企業は未経験者のスキルには期待していない」と言いましたが、”転職をスタートさせる上での最低限の努力”という意味ではスキルは必要です。
そして、スキルを”十分に”証明することがポイントになってきます。
いくら一生懸命プログラミング学習をしてきたとしても、習得スキルが企業に伝わらなければ意味がありません。
ですので、必ず下記を準備して自分の習得スキルを証明しましょう。
- ポートフォリオ
- バージョン管理ツールのURL(GitHubなど)
- 自分のテック系ブログの記事やQiitaなどの投稿
また、エントリーシートなどで習得したスキルを言語化させることも大切です。
具体的には、学習した範囲を細かく記載することが必要になってきます。
エントリーシートのより詳しい書き方を知りたい方は、ぜひ下記の記事も併せて読んでみてください!
【エンジニア未経験者必読 | エントリーシートの書き方5選】転職の不安を解消!ちなみに、スキル習得レベルと採用確率を表現すると下記になります。
スキル習得率 | スキルレベル | 採用確率 |
---|---|---|
0〜10% | ほぼ何もやってない | Progateをかじった程度 5%(ほぼ不採用) |
11〜90% | ポートフォリオ作成、GitHub管理 | 40〜50%(ここに自己分析&企業分析が加わるイメージ) |
91〜100% | Docker&CICDを一から構築、インフラ知見がある、既に自作のサービスを展開中 | 90〜100%(もはや即戦力採用) |
※あくまでも筆者独自の調査と感覚です。
様々な雇用形態で求人を見る
正社員の求人に絞った探し方は、自らエンジニア転職を遅らせてる行動と言っても過言ではありません。
未経験者でもエントリーできる求人の母数を増やすためにも、正社員だけでなく、契約社員やアルバイトなどの非正規雇用の求人も対象にするべきです!
実際に「正社員」だけで求人を絞った場合と、非正規雇用も含めて絞った場合とでは、下記のような求人数の違いが生まれます。
【正社員に絞って検索した場合(求人数:1,057件)】
引用:IT専門転職サイトFINDJOBの求人検索より(2022年4月時点)
【雇用形態を絞らないで検索した場合(求人数:1,264件)】
引用:IT専門転職サイトFINDJOBの求人検索より(2022年4月時点)
このように雇用形態を絞らないだけで、エントリーできる求人の数は格段に増えるのです!
さらに、一度採用するとなかなか辞めさせることができない正社員と違い、非正規雇用であれば会社都合で辞めさせることが可能です。
このような背景から、非正規雇用で募集をかけている企業は、「とりあえず採用してみるか」といった感覚で採用してくれる傾向があります。
よって、非正規雇用であれば正社員よりも採用確率が高まるのです!
正社員であろうが他の雇用形態であろうが、現場での実務経験を積むことさえできれば、次の転職活動の難易度はグッと下がります。
つまり、どのような雇用形態で働いていたかは関係ないのです!
仮に正社員になりたかったとしても、非正規雇用から正社員登用してくれる企業はいくらでもあります。
要するに、雇用形態を絞らずに入り口を広くして、入社してから徐々に自分が狙うポジションに狭めていけばいいのです。
また、実は契約社員やアルバイトなど非正規雇用の方が、開発業務に関われる可能性が高くなるケースがあります!
なぜなら、わざわざ一から教育しなくて済むように非正規雇用として募集をかけている可能性が高いからです。
それはどういうことかというと、非正規雇用を募集する上で企業が注目しているポイントを理解すればわかります。
- 言われたことをちゃんとこなしてくれるか。
- 就業態度に問題はないか。
大概の企業は上記2つを満たす人材であるかどうかを判別するために、まずは非正規雇用として採用します。
特に「言われたことをちゃんとこなしてくれるか」では、コーディングや簡単なバックエンド開発業務などを任せるケースがよくあります。
なぜなら、非正規雇用であろうと具体的な成果物として残すことができるからです!
なお、非正規雇用でエンジニアになるメリットなどの詳細は、下記の記事で詳しく解説しているので、詳細が気になる方は併せてご覧ください。
【エンジニア未経験者は正社員になる必要はない!?】契約社員・アルバイトをオススメする理由や業務内容を徹底解説!また、前述の「転職サイトを中心にエントリーする」でも触れたように、非正規雇用の求人を探す際は転職サイトを活用することをお勧めしてます!
なぜなら、転職エージェントよりも圧倒的に非正規雇用の求人数が多いからです。
個人的にオススメしている転職サイト「FINDJOB」に関しては、下記の記事で詳しく解説しているので、こちらもよければ併せて見てみてください。
【FINDJOBとは?エンジニア未経験者におすすめ?】特徴と利用メリット&デメリットを含めてわかりやすく解説!まとめ
- 未経験者がエントリーできる求人が比較的多く掲載されている転職サイトを中心に使っていく!
- スキルと同等かそれ以上に自己分析と企業分析を徹底して行う!
- 未経験者がエントリーできる求人の多くが中小企業!
- ポートフォリオやバージョン管理ツールを用いて必ずスキル習得の証明を行う!
- 未経験者でもエントリーできる求人を増やすために非正規雇用の求人も探す!
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