こんな方にオススメの内容!
- 未経験者が開発業務に携われる求人の探し方がわからない
- ブラックな業務を課せられるような求人は避けたい
- そもそもエンジニア求人の見方がわからない
私が未経験からのエンジニア転職の際に、数サイトを使って100を超える求人情報を見てきた経験をもとに求人の探し方を解説します。
未経験者が求人探しに失敗しがちな具体例も交えて解説するので、読み終えたら早速ぜひ転職サイトを開いて求人を見てみてください!
当記事でわかること
- 開発業務に関われる求人の探し方
- ブラックな求人の見分け方
- 求人の記載内容の背景
前提:「優良求人 = 開発業務に関われる」と定義
「優良な求人」の定義は人それぞれですが、今回はあくまでも開発業務に関われる求人を優良と位置付けます。
理由は以下の通りです。
- テスターや営業などのポジションはプログラミングスキルが無くても担当できるため。
- サービス企画やマネジメント業務は未経験者がいきなり就けるポジションではないため。
要するに、プログラミング学習をして習得したスキルを活かせるポジションが開発業務ということになります。
未経験者向けの求人でよくあるのが下記に代表されるような”ロースキルポジション採用”です。
- 接客系(家電量販店への出向、コールセンターでの電話対応、他)
- テスター(主に開発済みサービスの動作確認)
- 雑務系(誰でもできるような事務作業)
上記の業務内容であれば、正直プログラミング学習無しでも採用されます。
もちろん未経験者にいきなり一人でガッツリ開発を任せる採用は稀です。
しかしそれでも先輩社員の開発サポートとしてコードを書いたり、簡単な機能実装を任せてくれる採用はいくらだってあります!
「まずは未経験者はテストや営業などの下積み時代を経験するのが当たり前だよ」
このような言葉に惑わされないためにも、今回紹介する7つの求人の探し方は必ず知っておきましょう!
優良な未経験者用求人の探し方7選
それではここから当記事の本題に入ってきます。
今回挙げる7つの探し方を押さえればほぼ間違いなく未経験からでも開発業務に関わることができます。
7つの探し方のポイントは以下の通りです。
- 過度な未経験者歓迎アピールには要注意
- 求人タイトルが具体的
- 応募条件が具体的
- 募集背景が明確
- 入社後のイメージがしやすい
- 選考プロセスに注目
- 求人情報の更新頻度
過度な未経験者歓迎アピールが無い
まずは下記の比較表を見てみてください。
NG例 | OK例 |
---|---|
未経験者大歓迎! | 未経験者可 |
スキルが無くてもOK! | 独学習得可 |
パソコンの使い方から教えます! | ポテンシャル採用あり |
昨今はエンジニア不足と言われてますが、エンジニア未経験者となると需要はそこまでありません。
よって未経験者の転職は非常に難航するため、未経験者を受け入れてくれる求人には多くの転職希望者が集まるのです。
こういった過剰な未経験者歓迎アピールをする企業の本音は
「テスターや営業など不足しているロースキルポジションの人材を補いたい」
この一言に尽きます。
一方でOK事例で挙げたような”押さえ気味な表現”であれば、開発業務に関われる採用である可能性は十分に考えられます。
押さえ気味な表現を使う背景としては下記が考えられます。
基本的には経験者に来てほしいけど、未経験者でもポテンシャルを考慮して採用する可能性は十分ある。
未経験者である場合は、”記載内容”だけでなく”記載表現”にも注目しましょう!
求人タイトルに具体的な言語名が記載されている
「求人タイトルへの具体的な言語名の記載」は今回紹介する7つの中で最も簡単に確認できるポイントになります。
単純に求人票で一番最初に目に入るタイトルをチェックすればいいだけです。
求人票のタイトルに言語名が記載されている点がポイントと言える理由は採用ポジションが明確になっている証になるからです!
ここで一つ、タイトルに具体的な言語名が書かれている求人票の例を見てみましょう。
※引用:IT/WEB業界特化型の転職サイト「Green(グリーン)」より
もちろんここまではっきりと言語名が書かれている求人票が多くあるわけではないので、あくまでもエントリーする際の基準の一つとして考えるようにしましょう。
ただここで2つ注意点があります。
- 「PHP、Java、Pythonなど」
- 「PHPで開発されています」
上記のような表現の記載では開発業務に関われる求人と断言することはできません。
なぜなら、テスターなどのロースキルポジションであったとしても上記のような表現であれば記載に誤りがあるとは言い切れないからです!
はっきりとした表現ではない場合は、タイトルだけではなく詳細まで見て慎重に判断することをお勧めします。
ちなみにタイトルを含む求人票への過剰表現や偽りの表現を記載する行為は「景品表示法」に違反する可能性があります。
ちゃんとした企業であれば違法の範囲を理解してタイトルを記載するので、法律の面を考えてもタイトルに適当な記載をすることは考えにくいですね。
応募条件が詳細に書かれている(少しだけ寛容的)
応募条件欄はエンジニアを探している企業の本気度を見ることができる箇所の一つです。
それもそのはず、条件を詳細に書くことである程度フィルターをかけることができるため、条件をクリアした比較的まともに転職活動をしている人材と接点を持つ機会を得ることができるからです。
ここで具体的に応募条件の例を見てみましょう。
- PHPに関する知識・スキルをお持ちの方(実務未経験可)
- オブジェクト指向について知見がある方
- サーバーサイド開発への興味関心がある方
- 独学で何かしらの言語を習得している方
- Docker環境での開発に知見のある方(実務未経験可)
上記の応募条件のポイントは
「具体的な専門用語を使っている + 少しだけ寛容的な表現を用いている」
になります。
”寛容的な表現”に該当する部分としては
「(実務未経験可)」
「○○に関する知見がある方」
こういった表現ですね。
ストレートに
「PHPによる開発の実務経験が3年以上お持ちの方」
こういった非寛容的な表現の場合は未経験者の入る余地はほぼないのでエントリー自体が難しくなります。
一方で、下記のような不明確でざっくりとした条件の場合はロースキルポジション採用になる可能性が非常に高いので気をつけましょう。
- エンジニア未経験者でもOK!
- 行動力のある方!
- 社会人経験のある方!
- 一緒に会社を盛り上げてくれる方!
募集背景が明確に書かれている
募集背景の記載に関しては、前述の「応募条件が詳細に書かれている(少しだけ寛容的)」と大きく関わってきます。
応募条件が詳細に書かれていれば、募集背景に関しても詳しく書かれているケースが多いです。
なぜなら応募条件同様に募集背景にも企業が求人を出す本気度が顕著に表れるためです!
具体的には下記のような募集背景の記載があるかどうかを意識して確認してみてください。
- 具体的なプロジェクト名や取引先の業界名が書かれている
- 「PHPエンジニアが不足してます」のように具体的に扱う言語名の記載がある
- 「新規事業の立ち上げにともない開発に携わるエンジニアを募集します」のように開発というワードが入っている
上記のように募集背景が詳しく書かれていれば、開発業務に関われる可能性が高い求人であると言えます。
しかし求人によってはたまに応募条件は詳しく書かれているものの、募集背景が何も書かれていないケースも存在します。
その場合は面接などで人事や役員に直接聞いてみましょう。
明確なポジションで求人を出している企業であれば丁寧に教えてくれます。
反対に教えてくれなかったり濁した言い方をしてきた場合は、「とりあえず募集をかけている」といった不明確な求人の可能性が高いので選考を辞退しても問題ないですね。
入社後の具体的なフローが記載されている
入社後の具体的なフローの記載がある場合は優良な求人である可能性は高くなります。
なぜならエントリーしてきた方に入社後の具体的なイメージを持ってもらい、フローの内容に納得のいく人材に入ってきてほしいためです!
具体的には
「どんな流れでどんな研修をしてどんな知識・スキルの習得に努めてどこに配属されるのか」
こんなイメージですね。
ここで入社後のフローに記載されていると信憑性が高くなるポイントを何点か挙げます。
- 研修期間
- 研修場所
- 使用言語等
- 研修後の配属先部署・プロジェクト
ここでのポイントは具体的な数字や固有名詞が使われているかどうかになります。
たとえ上記に挙げた項目の記載があったとしても、具体的な数字や固有名詞が全く見られなかったらむしろ警戒を強めたほうがいいですね。
それでは実際に具体的な数字や固有名詞があるパターンと無いパターンを見比べてみましょう。
OK例 | NG例 | |
---|---|---|
研修期間 | 2ヶ月 | 1ヶ月〜 |
研修場所 | 渋谷本社の会議室 | 都内某会議室 |
使用言語等 | PHP・Laravel | 状況に応じて変動 |
研修後の配属先部署・プロジェクト | PHPによる基幹システム開発 | 状況に応じて変動 |
またここまで具体的にフローが書かれていると企業の採用目的や求めるエンジニア像がより鮮明になってきますよね。
一方であいまいな表現ばかり使われていると、入社後のイメージが非常にしづらく不安な気持ちになりますよね。
もちろんフローの記載が全てではないですが、求人の信憑性を認識するためにも、面接時などで入社後にどのような流れになるのかは聞いてみて損はないですね!
選考プロセスが細かい
基本的には選考プロセスが細かく分けられている求人ほど信憑性が高くなる傾向があります。
なぜなら選考プロセスを細かく設定する企業ほど慎重に人材を選定したいからです!
ここで具体的に細かく分けられた選考プロセスと簡略的な選考プロセスのそれぞれの例を見てみましょう。
細かいプロセス | 簡略的なプロセス |
---|---|
書類選考 | |
一次面接(人事) | |
実技試験(簡単なプログラムを書く試験など) | 内定! |
二次面接(現場責任者) | ー |
最終面接(社長 or 取締役) | ー |
内定! | ー |
簡略的な選考プロセスの求人と比較すると、選考プロセスが細かく分けられている求人の方が開発に関われる優良求人である可能性は高くなります。
このように主張する理由は以下の通りです。
- 「人事」+「現場の責任者」のように人材を選ぶ視点をより多くして慎重に判断をしたいため。
- 開発業務はサービスの品質に大きく関わるポジションのため「スキル+人柄」の両面を見て慎重に判断したい。
- より優秀なエンジニアを確保するために数回に分けてふるいにかけて選定したいため。
一方で「とりあえず新規のエンジニアを増やして派遣エンジニア事業で収益を上げたい」と考えている企業であれば、人件費を削減するためにも最低限の選考(主に面接)しか実施しません。
さらに言うと、書類選考ですらまともに目を通さず、エントリーして数時間後に書類選考通過の連絡が返ってくることもザラにあります(しかもほとんどが書類選考通過のお知らせです)。
こういった早期に内定が決まりそうなテンプレート選考の場合はほぼ開発業務に関われるポジションの採用ではないのでエントリーしない方が無難ですね。
ただ一部例外として、近年だと優良ITベンチャー企業などの選考で
「面接が1回のみ」
このようなケースが稀にあります。
とはいえ求人の母数は非常に少なく、たとえ1回のみの面接だとしても落とされる確率の方が圧倒的に高いです。
ですので基本的には選考プロセスが細かい求人を中心に見ていくスタンスで問題ありません!
定期的に求人情報が更新されている
単刀直入に言ってしまうと、全く更新されていない求人は一切見なくてOKです。
なぜなら採用に真剣ではないことをアピールしているのと同じだからです!
そもそもみなさんは全く更新されていない情報を見たいと思いますか?
例えば、来月沖縄に旅行しようと計画してたとします。その沖縄旅行で宿泊するホテルをネットで探していたところ、とあるホテルを発見しました。しかしそのホテルの公式サイトの最終更新日が2年前でした。宿泊しても大丈夫か少し不安になりますよね。
このように基本的に人は古い情報には不安を感じ新鮮な情報には信頼を寄せる傾向があります。
まともな企業であればこの人間の思考回路をわかっているので求人情報を定期的に更新します。
そもそもその時その時によって欲しい人材や不足するポジションは変わるはずです。
求める人材像やポジションが変われば求人情報も更新するのは当然です。
つまり情報が全く更新されていない求人は下記の2つしか考えられません。
- 1人も入社希望者が集まらない
- いつ誰が入社しても任せられるようなロースキルポジション採用
転職が当たり前で働き方が多様化している現代において全く人が集まらないことは考えにくいので、おそらく後者の「ロースキルポジション採用」が理由の最有力になるでしょう。
SES事業を始めとするエンジニア派遣ビジネスであれば、人さえ集まれば収益に繋がるため、求人情報を更新する必要がないのも納得しますよね。
なお更新頻度の目安としては「1回/1〜2ヶ月」を見ておきましょう
なので最終更新日が今日の日付の1〜2ヶ月前であれば基本的にはOKです!
ただし、ロースキルポジション採用の求人がたまたまここ1〜2ヶ月で出されたケースも考えられるので、求人タイトルや詳細なども併せて見る癖はつけておきましょう!
まとめ
- 過度な未経験者歓迎アピールがある求人は避けた方が無難!
- 求人タイトルに具体的な言語名の記載があると信憑性が高くなる!
- 具体的な応募条件が書かれている&寛容的な表現が使われている求人は明確なポジションでの採用の可能性が高い!
- 採用の本気度が高い企業は高確率で求人に募集背景を詳細に記載している!
- 詳細に入社後のフローが書かれている求人は信頼度が上がる!
- 採用に慎重な企業ほど選考フローが細かい!
- まともな求人であれば欲しい人材や採用したいポジションは日々変わるため求人情報の更新頻度は必然的に上がる!
おまけ:現役エンジニアに聞くのが早い!
ここまでで「優良な未経験者用求人の探し方」を7つ紹介しましたが、それでも求人の探し方に不安を感じている場合は、自分の周りにいる現役エンジニアに相談しましょう!
自分の先人である現役エンジニアに求人の相談をした方がやはり早いです(笑)
現役エンジニアということは少なからずエンジニア転職の道を通っているはずなので、転職活動時の貴重な経験を教えてもらいましょう。
- SNSで探す
- メンターサービス(MENTA)を使う
- テック系のオンラインサロンに入る
- プログラミングスクールに入って縦の繋がりを築く
転職の相談だけでなくプログラミング学習の相談もできるので、ぜひ未経験者は各サービスを活用してみてください!
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